併用に気をつけなければならない薬

併用に気をつけなければならない薬 摂取するときの注意点

メバロチンとナイアシン

メバロチンは、コレステロールを下げる薬で、
よく病院で処方される薬ですが、
さまざまな副作用があり、
その一つに横紋筋の融解というものがあります。

筋肉は手足や指を動かす
横紋筋(自分の意思で動かせる随意筋)と

胃や腸や血管などを動かす
平滑筋(自分の意思では動かせない不随意筋)でできていて、

メバロチンには横紋筋を
溶かしてしまうという副作用があります。

この副作用はナイアシンで
さらに増強されることがあります。

インスリンとビタミンC

インスリンには血液中のブドウ糖を
エネルギーに変える働きがありますが、

ビタミンCにも同じく血液中の
糖の処理能力を高める働きがあります。

この二つを併用した場合、
糖尿病で毎日決まった時間に
決まった量のインスリンを注射している方には、
いつもと同じインスリンの量では
効きすぎてしまうことがあります。

ビタミンEについてもインスリンの必要量を
減らしてくれる働きがあるので、
インスリンの注射をしている人は必ず医師に相談して下さい。

セントジョンズワート

セントジョンズワートは
気持ちの落ち込みをやわらげてくれる
一種の抗うつ的な働きがありますが、

このセントジョンズワートが、

インジナビル(抗HIV薬)、
ジゴキシン(強心薬)、
シクロスポリン(免疫抑制薬)、
テオフィリン(気管支拡張薬)、
ワーファリン(血液凝固防止薬)、
経口避妊薬(エチニルエストラジオール)、
抗うつ剤(マレイン酸フルボキサミン)

の分解を早めてしまい、効果を減少させたり、
副作用を強める可能性があります。

厚生労働省もこの相互作用を認め、
ほかの薬についても可能性があるため、
薬を服用しているときは、
セントジョンズワートを摂らない方が
望ましいとの見解を示しています。

ただし、現在セントジョンズワートを摂っている人は、
急にやめてしまうと反動で
良くない影響が出ることがありますので、
専門家の管理下で様子を見ながら
徐々に減らしていくようにしましょう。

抗腫瘍薬(抗ガン剤)とビタミンB2

抗腫瘍薬を飲用している場合、
ビタミンB2を多量に摂取すると
薬の効果が軽減されますので注意が必要です。

利尿薬と亜鉛

ベジタリアンやアルコール中毒の人、
ペニシリンや利尿薬を服用中の人は特に、
亜鉛の吸収率が低下することがあるので、
注意して必要な量を摂るようにしましょう。

大豆イソフラボンと避妊用ピル

更年期障害の改善に効果のある
女性ホルモン「エストロゲン」の作用を持つ
サプリメントに大豆イソフラボンがありますが、

避妊用ピルとの併用で
ホルモンバランスが崩れる可能性が指摘されています。

また、大豆にアレルギーを持つ人は
サプリメントにもアレルギー物質が
含まれている可能性があるので、
大豆イソフラボンを使用しないほうがよいでしょう。

ビタミンD剤とカルシウム

腎臓などの病気でビタミンD剤を
治療薬として服用している場合、

カルシウムをサプリメントで摂ると
過剰に吸収され、
高カルシウム血症を起こすおそれがあります。
 

ワーファリンとビタミンK

ワーファリンは血栓を起こしやすい人や
心臓の手術をした人がもっとも多く服用する薬で、

血液を固めるのに必要な
ビタミンKのはたらきを阻止します。

ビタミンKを大量に含むクロレラ、
納豆、ブロッコリーを同時に摂ると
ワーファリンは効かなくなるので注意が必要です。

イチョウ葉

イチョウ葉抽出物には
血液凝固を阻止する(血液を流れやすくする)働きがあります。

イチョウ葉のサプリメントを
ワーファリン(血液凝固防止薬)、
血栓溶解薬と併用する場合や血友病の患者、

また、手術等をする際には必ず医師に相談して下さい。

イチョウ葉エキスを使用していて
手術が必要になった場合、手術の36時間以上前に
イチョウ葉エキスの服用を中止しなければなりません。

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